友達といしょに自分のへやに帰ってみると、なんと見たこともないかわいい猫が机の上にいるではありませんか!びっくりするやらうれしいやら!こんなとき英語ではどういうのでしょう?

A cute cat is there. ではどう?

そうですね!A cute cat is there. 猫がいるわけですから、主語は a cute cat です。だからa cute cat で始めて、次に「いる」という動詞は、英語ではbe動詞です。「そこに」 というのは there ですね。

さて、クイズです。友達をつれて自分の部屋に入ったあなたは、見たことのない黒猫が机の上にいることに気づきました。そこで、あなたがいうせりふは?ほんとうに、A cute cat is there. でしょうか? それとも There is a cute cat.  でしょうか?

A cute cat is there. は、主語 a cute cat  で始まる普通の語順ですが、A cute cat is there. では不自然です。これが、The cute cat is there. ならば、the は、共通認識のあるものにつける冠詞なので、そのねこはずっと探していたねこだというようなときに、「探していたねこが、そこにいる!」ということなのでよいのです。しかし、A cute cat is there. だと、a は共通認識のないものにつける冠詞ですから、「とあるねこがそこにいる」というような意味になってしまい、このせりふを聞いた人は唐突過ぎて、「は⁇ ねこ?なんのこと?」・・・となってしまいます。

There is a cute cat. ならOK!

ところで、There is a cute cat.  は A cute cat is there. と語順が変わっているだけです。ふーん?ならば、どっちでもいいんじゃない?と思うかも知れませんね。しかし、There is a cute cat. と言われると、ふつうじゃないその語順からして、注意を引きつけられます。つまり、There is ではじまる文は、聞く人がまだ知らないものに注意を向けさせる文なんです。だから、クイズのこたえは??? はい!そうですね!There is a cute cat. が正しいのです!

There is ではじまる文は、聞く人がまだ知らないものに注意を向けさせる文なんですよ。知らないねこがいることに注意を向けて欲しいときに使うので、There is the cute cat.  のように、the をつけることはありません。the は、すでに共通認識しているものにつけることばです。

それにしても、英語って、主語ではじまるはずなのに、こんなこともあるの?って驚きましたか?じつはあるんです。順番がふつうじゃなくなっているのは倒置と呼ばれ、強調するための手法です。日本語にも倒置といういう手法はありますよね。ふつうの語順ではないことで、聞く人の注意を引き付けるのです。

疑問文は Is there a cute cat?

There is a cute cat.  の疑問文はIs there a cute cat? 答え方は、 Yes,there is. No,there isn’t. です。

複数形は There are cute cats.

複数のものがいる、ある、というときは、there is が there are になり、ねこならば、There is a cat. が There are cute cats. になります。