今日は動名詞の勉強です。動名詞って、動詞と名詞がくっついたような名前ですね。That‘s right! 動詞なのに名詞のはたらきをするもの、これが動名詞です。あれ?そういえばTo不定詞にも、動詞なのに名詞のはたらきをする名詞的用法っていうTo不定詞がありましたよね?

動名詞とは

動名詞は、動詞+ing のかたちをしています。なるほど!The rabbit is playing soccer.  のplayingって動名詞なのか? それは違います。The rabbit is playing soccer. を日本語にしてみてください。「そのウサギはサッカーをしている」ですよね「そのうさぎはサッカーをすることです」ではありませんね。The rabbit is playing soccer. の動詞+ingは、play という動詞にingをつけることで、進行形にしたものです。動名詞というのは進行形と同じ形ですが、名詞の働きになるんです。この場合、日本語では「~すること」という意味なので、I like playing soccer. は、「わたしはサッカーをするのが好きです」です。

さあ、クイズ1です。この2つの文、どちらの running が動名詞でしょう?The rabbit is running. か?  The rabbit loves running. か?
はい、The rabbit loves running.の running ですね。「そのうさぎは、走ることが大好きです」
The rabbit is running. は進行形ですよね。

この違い、意味から考えても見極めはつくと思いますが、英語は、主語と目的語、補語、そして前置詞の目的語は名詞なのです。The rabbit loves running. は、「そのウサギは走ることを愛している」で、目的語ですね。

では、クイズ2です。
・Running is a lot of fun.
・The rabbit loves running.
・His hobby is running.
・I look forward to running.

この4つの文のrunningは、主語 補語 目的語 前置詞の目的語、それぞれどれにあたるでしょう?

答・Running is a lot of fun. 「走ることは楽しい」は文の最初の Running  ですから、主語ですね。
・The rabbit loves running. 「そのウサギは走ることが大好きだ」

この runningは、動詞loveの後ろにあって、目的語です。
・His hobby is running. 「彼の趣味は走ることだ」この文は、His hobby  = running ですから、補語です。
・I look forward to running. 「わたしは走るのが楽しみだ」 は

running が前置詞to のうしろにあるので、前置詞の目的語です。主語 補語     目的語 前置詞の目的語は、どれも名詞でなければならないものなので、動詞を動名詞に変えているのです。

動名詞は 動詞+ing

それにしても、動名詞ってing の前の文字を重ねるのでしょうか?いえいえ、全部ではありません。重ねるのは、running, swimming, getting, stopping です。

他に注意しなければならないのは、e で終わる語です。 最後のeを取って +ing です。  making,  taking などですね。

間違えやすいのは、yで終わる語です。 Yはiに変えないで、そのまま +ing をつけます。 playing,  enjoying,  そしてstudying。 study は過去形では yを i に変えてed でしたから、要注意です。

動名詞ってなに?動詞+ingとTo不定詞

さあ、これで動名詞は万全ですね? あれ?ひとつなにか言い忘れてますよ。タイトルを思い出してください。
<動名詞ってなに?動詞+ingとTo不定詞>でしたね。名詞的用法のTo不定詞のことですよ。「~すること」っていうのがあったじゃないですか!
She likes  to play soccer.と She likes playing soccer. は日本語にしてしまえば、どちらも「彼女はサッカーをするのが好きです」で、同じ意味のようですが、しかし、実はニュアンスが違うんです。like to のほうは、「サッカーをしたい」と、未来のことを言っています。 like +動詞ing のほうは、自分はよくサッカーをしてきていて、サッカーをすることが好きなんだ!と言っているのです。

動名詞とTo不定詞の使い分け

To不定詞のほうは、これからすることに向かうイメージ、未来に向かって言っている感じ、動名詞のほうは、継続的に何かしていることのイメージです。動名詞とTo不定詞のニュアンスの違いがわかると、動名詞が適している場合と、不定詞が適している場合がわかってきます。下の表の左の6つの動詞は、それぞれ、適しいる形がちがいます。like や remember は、動名詞、To不定詞、どちらでも使えますが、それぞれニュアンスの違いがあります。enjoy,  finish は、未来のことではなく、今のことを言っているので、To不定詞は使えません。逆に、want,  hope は未来のことを望んでいるので、動名詞は使えないのです。

 ○と✖動詞によって決まる 動名詞  ;    動詞 +ing To不定詞 ;     to +ing
like,  remember        ○   ○
enjoy,  finish   ○   ✖
want,  hope   ✖   ○

さあ、動名詞、そしてTo不定詞のちがい、わかりましたか?すこしややこしい感じがするかもしれませんが、動詞+ingって、進行形で使われるかたちでしたよね。ということは、動名詞は、実際にしているというニュアンスです。
I like playing soccer. サッカーをすることが好きで、いまもやっているんだというイメージです。

では、rememberはどうでしょう?じつはrememberは、動名詞の場合とTo不定詞の場合とでは、意味がぜんぜん違います。
I remember playing soccer. 動名詞の場合は、「私はサッカーをしたことを覚えている」で、過去にしたことを、I remember to play soccer. 不定詞の場合は、「私はサッカーをすることを覚えている」で、未来にするべきことを言っています。rememberの場合、動名詞は過去から現在のこと、To不定詞は未来のこと、という住みわけが、はっきり見えますね。

次に、enjoy,finish はどうでしょうか?I enjoyed playing soccer は、「私はサッカーをすることを楽しんだ。」
I finished playing soccer.は、「私はサッカーをやり終えた。」       このように動名詞は使われますが、To不定詞を使うことはできません。楽しむも、やり終えるも、未来のニュアンスはないからですね。

そして、want, hopeです。I want to play soccer も I hope to play soccer.も、「私はサッカーをしたい。」ですね。want, hope の場合、未来のことを望む動詞ですから、 To不定詞が相性がよく、動名詞は使うことができません。