進行形は「~しているところです」

英語の進行形って、どういう意味でしょう?進行形を日本語にするとき、「~しているところです」というと、大概の場合、ぴったりきます。たとえば、ご飯を食べているところです。とか、宿題をしているところです。とかですね。 1年生のみなさんは、現在進行形と言って、現在~しているところだという進行形を勉強するのですが、2年生になると、過去進行形といって、過去にその動きの途中だったという表現を勉強します。

Be動詞+動詞ing

では、この進行形って、どんな文のかたちなんでしょうね。

進行形は、Be動詞+動詞ingという形をとります。中学校ではBe動詞+一般動詞ing という形を学ぶので、Be動詞と一般動詞が同時に活躍します。でも英語は、be動詞と一般動詞を1つの文で並べて同時に使うことができないんでしたね。そのため、進行形の形には重大な工夫がされています。それが ing です。ingを付けると、動詞ではなくなりますからね。

I play the piano everyday. という文は、わたしはピアノを毎日ひく という現在形です。現在形とは呼びますが everydayと言っているように、きのうも今日も明日も、、、という習慣や 「知っている」とか、「思う」のように状態をあらわすのが現在形なんです。ちょっと困ったネーミングですね。

では、進行形は?というと、 これはそのときまさに進行中の状態のことを言うので、現在形とはまったく違います。 I am playing the piano.といえば、「たった今、ピアノを弾いているところなんだ」と言っているので、昨日のことにも明日のことも関係ありません。

I play the piano everyday. という現在形の文は、I 主語  play 動詞 the piano 目的語 です。 以前の動画<命令文と英語の秘密>でお話したように、英語って、主語で始まるんでしたよね。

そして、主語の次には動詞が来ます。Be動詞のこともあれば一般動詞のこともあるのですが、Be動詞と一般動詞がひとつの主語のもとで、隣り合って、同時に使われることはありません。これは絶対的なルールです。 

絶対にダメなんですよ。つい習慣で I’m って言った後に、study なんて続けて言う人がいますが、気を付けましょうね。

でも進行形の I am playing the piano. を見てください。 am はbe動詞、play は一般動詞ではありませんか! なぜ?ダメなんじゃないの? そうです。ピンときましたね?playに ing がついてますね。 ing を付けると、動詞は動詞ではなくなります。 だから、be動詞 + 動詞ing という形が存在するんです。 be動詞 + 動詞ing  のセットで 進行形 と覚えましょう!そして、主語が I のときは be動詞は am ですが、you のときには are,   he のときには is です。これは be動詞の法則どおりなので大丈夫ですよね?気を付けて欲しいのは、 be動詞を忘れたり、一般動詞にing を付けるのを忘れたりしないこと! 忘れてしまうと、動詞が2つになり、ルール違反の文になってしまします。

たとえば、swim  はmを重ねてswimmingに、

begin は nを重ねてbeginning になります。 I am swimming now. は 「私は泳いでいるところです」 He is beginning to cry.は、「彼は泣き始めています」です。 

They are running here. は、「あの人たちはここで走っています」ですね。

最後の文字を重ねて、ing をつけるものの他に、最後にe があれば、e を取ってing をつけるものもあります。write は e を取ってwriting、make も take も e  を取ってing を付けます。

You are writing a letter. は 「あなたは手紙を書いているところです」   He is making lunch . は「彼は昼食を作っています」 I am taking a bath. は、「私はお風呂に入っています」ですね。そして、 ie で終わっていると、  ie  を y に変えて ing を付けます。  die は 死ぬ という意味の動詞ですが ie  をyに変えてing を付けます。  lie は 嘘をつくという意味ですが、やはり ie をyに変えてlyingですね。

 

進行形の否定文

次は 進行形の否定文です。 否定文は be動詞のあとに not を付けます。

I am not swimming now. 「わたしは今、泳いでいるところではない」

He is not beginning to cry.  「彼は泣き始めてはいない」

 They are not running here.  「あの人たちはここで走っているところではない」ですね。しかし、やはり英語は、短縮形が使われることが多いのです。 短縮形は I’m not  He isn’t They aren’t  になるので、

I’m not swimming now. 

He isn’t beginning to cry.

 They aren’t running here.  となります。

進行形の疑問文

次は進行形の疑問文です。 疑問文は be動詞だけを前に出します。

Are you writing a letter?  Is he making lunch ?  です。 答え方はどうでしょうか。

はい、 実は be動詞で答えるのです。 Yes, I am.    No, I’m not.  Yes, he is.   No, he isn’t.  ですね。Be動詞の疑問文の答え方と同じなんです。

まとめ

まとめてみましょう。 まず、現在形と進行形の違いを確認しましょう。

進行形の文は、そのときまさに進行中の状態のことを言うので、現在形とはまったく違います。現在形というのは現在形とは呼ぶものの、きのうも今日も明日も、、、という習慣や「知っている」のような状態をあらわします。

でも、進行形で I am playing the piano. といえば、「たった今、ピアノを弾いているところなんだ」と言っているのです。

それに対して、I know him well. 「私は彼をよく知っている」という文を進行形にすることはできません。 know は 知っている という状態を表す一般動詞です。 そのときまさに進行中の状態のことを言う進行形はありえないということなのですね。

次に進行形の形を確認しましょう。be動詞 + 動詞ing ですね。 Be動詞 + 動詞に ing をつけるだけなのだけれど、これを忘れる人がたくさんいます。Be動詞も ing も忘れないでくださいね。

進行形、わかりましたか? 進行形では、Be動詞と一般動詞が活躍するんですね。でも、英語の動詞は、be動詞か一般動詞しかなくて、同時に使うことができないんです。だから、進行形の形には重大な工夫がされているのがわかりましたね。

こうやって英語の文のしくみをひとつひとつ解明していくと、どうしてこんなかたちなのかっていうこともわかってきます。進行形は、一般動詞にingをつけてあげることで、be動詞と一般動詞を一緒につかってはいけないという厳しい英語の条件をクリアしているのです。