命令文には主語がない
命令文ってどんな形か?って聞かれたら、皆さんならどう答えますか? そう、主語がない! ですよねl
じゃあ、英語の秘密ってどういうこと?なんの関係があるの?
はい!不思議なタイトルで始まるきょうのレッスンでは、とてもとても大切な英語の特徴、本質ともいえる特徴をお話ししますね。これがわかればパワー100倍!いえ、一万倍かも!
まず、命令文ってどんな文でしたっけ?
そうですね。主語がないのです。 You speak English. は、君は英語をしゃべる。では、命令文 Speak English. は? そう、英語をしゃべりなさい!や 英語をしゃべって! ですね。
こんなふうに、相手に対して 指示をする文ですから、命令文の主語は、Youと決まってますよね。わかりきったことは言わなくてもいいんじゃないですか? っということから、主語が取れたのが、命令文なんです。
しかも、主語がなければならない英語の文の中で、主語なしの命令文は、特殊な存在ですから、すぐにそれとわかるんですよね!
はい、命令文は 主語を省略すんです。 だから、 Speak English. は動詞で始まっていますね。
ふつうの文 You speak English. のように。英語の文は、かならず、主語のあとは 動詞 なんです。 英語はたいせつなことから言うので、主語がいちばんたいせつ! そしてその次に大切なのは、動詞だということなんですね。
日本語の順番とはずいぶん違いますが、 たしかに、だれがどうするって、いちばんたいせつなことだと思いませんか?
そして、動詞のあとに来るのが、次にたいせつな目的語や、補語です。 目的語っていうのは You speak English. の English ですから、英語を、のように. を. や に, が 目的語に当たることばだというのは、なんとなくわかると思います。
否定の命令文
次は 否定の命令文についてです。否定の命令文って、日本語だと、「~しないで!」という意味なのですが、 You speak English. の否定の命令文はどうなるでしょう?
はい、speak English. の前に、Don’t をつけるだけなんです。
Don’t speak English. は、「英語を話さないで!」ですね。
では You are angry. の否定の命令文はどうなるでしょう? これも Don’t を一番前につけて、Don’t be angry. なんです。否定の命令文は、be動詞の文の場合も、一般動詞の文の場合も、どちらも Don’t を一番前につければいいので、簡単ですね。
命令文とは
気をつけなければならないのは、この命令文、命令文というからには、さぞかし命令や禁止のニュアンスが強い きつい言い方なんだろうと日本人は思いがちなのですが、実はそうでもないことが多いのです。
たとえば、「~してください」とか 「~しましょう」という文も、命令文と呼ぶんですよ。
「~してください」 と丁寧に言うときには、Please を最初か、文の後ろにつけます。 Please speak English. で 英語を話してください、ですし、
Be kind, please. で、やさしくしてください、です。
「~しましょう」というときには Let’s を文の最初につけて、
Let’s speak English. で、英語をはなしましょう という意味になりますし、
Let’s be kind.で 優しくしようよ!という意味なんです。
どうしてこんなにふんわりした言い方が、命令文なの?と思うかも知れませんが、要するに命令文とは、主語のない文のことで、直接相手に指示する文のことなんです。Please や Let’s をつけてもつけなくても、命令文とは、主語のない、相手に指示する文です。
英語の秘密
さあ 主語のない動詞で始まる命令文が、英語では特殊な形なんだということが分ってきましたね。では、英語の秘密とはなんのことでしょう? ここでは英語の秘密を2つお話します。
英語の秘密1は、命令文以外は 英語の文には、かならす主語があるということなんです。 だから、みなさんが英語を話すときも作文するときも、主語で始めることを絶対にわすれてはなりません。命令文以外は!ですよ。
そして、英語の秘密2 それは 英語は大切なことを一番にいうということなんです。Speak English. という文だと、いちばん大切なのは、Speak です。
You speak English の主語をとってしまえば、Speakが最初になりますよね!
英語って そんなに主語がたいせつなの? That’s right ! そのとおりなんです。日本語は主語を省略することが多いですね。例えば、「けさは卵焼きを食べたのよ」といえば、私は、って言わなくても、主語は私だと、日本人ならだれでもわかります。でも、英語は、だれが、っていう主語をぜったいに省略しない言葉です。命令文以外はね!
実は、主語ばかりではなく、英語は、だれの だれを だれのもの という だれ をきちんと伝えます。日本人だとわかりきっているんだからそんなにくどくど言わなくてもいいのに!と思うようなことを、きちんと言うことばなんですよ。例えば、 日本語だと、「今日は宿題をするよ」っていうと、自分が自分の宿題をするのは当然のことなので、
「きょうは私は、わたしの宿題をするよ!」 とは言いません。でも英語は、 I will do my homework today. と言います。主語の I そして 宿題がだれの宿題なのかをはっきりさせるために、my を わざわざhomeworkの前につけるんです。英語と日本語ってこんなに違うことばなんですよ。
そして、言葉は思考の仕方そのものですから、日本人と、たとえばアメリカ人とは、こんなに思考方法が違うということなんです。
思考方法のちがいがわかるなんて、ことばの学習ってほんとにおもしろいですよね。 そして、英語脳で英語を話せば、英語の思考方法を体感できるっていうことです。
そして わたしたちは、ことばの学習をとおして、あたりまえだと感じていたことが、他の人には 当たり前ではないことがあるということも学ぶのです。
勉強はおもしろい
命令文と英語の秘密、わかりましたか? まだまだここは、英語への入り口ですが、こんなふうに 英語と日本語の違いを感じながら勉強していると、すっと目の前が開けて、勉強っておもしろいな~って感じられる日がきます。
自分の視野が広がって、学んだことが、自分のものとして、すとんと腑に落ちるのです。
I want you to be a good learner!
この記事へのコメントはありません。